ミスター平砂浦

ミスター平砂浦

誕生物語

1965年に日本初のソルトルアーを製造しようと、当時開発に携わったスタッフは意欲的だった。
名前は決まっていなかった。失敗作は数知れず、房総のモンスター達をだます為に、作っては投げた。
そのかいあってか1966年には販売を開始できるところまでこぎつけたのである。
「ミスター平砂浦」そのネーミングは意外に簡単に決まったのである。何度と無くフィールドテストを行ったのが平砂浦海岸だったのだから。

その後大手メーカーが各種ルアー製造に乗り出してブームとなりミスター平砂浦は1981年静かに店頭から消えたのである。
写真は記念すべきルアーで右の写真はその当時手作りだった、鋳型である。この型にスズを流し込んでひとつひとつ作っていた当時を思い出す。
「今日はこんなの釣れたぞ!」と魚を持って帰ってくるお客さんの笑顔が今でも脳裏に浮かぶようだ。
このルアーは私にとっても特別な物だが、お客様にとっても釣りを通して様々なストーリーを作ってくれたに違いないと信じている。